アラスカ 永遠なる生命

この本は星野道夫が81年から96年にかけて出版した写真集とエッセイ合わせて、8つの本から抜粋した内容から構成されている。何よりも素晴らしいのは、片手に収まるこの文庫本サイズに彼の写真と言葉がぎゅっと詰まっていることだと思う。私はいつもカバンに忍ばせたり、ゆっくりと河原で過ごす時だったり、色々なところでこの本を読んできた。アラスカでは厳しい自然の中であらゆる生命が命を燃やし、次の世界へと繋いでゆく、その営みがいくつもの時を超え今も続いている。彼の写真を見るたび、そのどこか別世界の出来事のような、でもどこかで繋がっているような、”その悠久の時”の一節に思いを馳せることが出来る。あらゆる生命がこの世界に息づいているのだと、思わせてくれる。自分で手に持つことはもちろん、親から子へ、大切な人へ渡したい、永久の名作。



【目次】
カリブー
・カリブーの旅一九八五年
・春の知らせ
・北極圏ターナ川河口にて
・カリブーの旅
グリズリー
・テディ
・北国の秋
・マクニール川
ムース
・ムースに降る雪
・グリズリーに挑んだムース
・ヘラジカ
極北の小動物
・アラスカの夏
・穏やかな春の日に
・ジリスの自立
極北の空に舞う
・シマフクロウの新しい家族
クジラ
・ザトウクジラを追って
・ラッコの海
ホッキョクグマ
・ナヌーク
・遠吠えは野生を誘う
・ドールシープ
ツンドラに咲く花
・春の訪れ
道夫は、自分の道を歩いていった・・・星野逸馬



星野道夫（ほしの・みちお）
一九五二~九六年。千葉県生まれ。 慶應義塾大学経済学部卒業後、動物写真家・田中光常に師事。一九七八 年から四年間アラスカ大学野生動物管理学部に学ぶ。以後、アラスカの自然と野生動物、そこに生きる人々をテーマに撮影を続け国内外の雑誌・書籍に作品を発表。九六年、ロシアカムチャツカ半島で取材中、ヒグマに襲われて死去。著書に『星野道夫の仕事』(全4巻、朝日新聞社) 「アラスカ風のような物語』(小社刊) ほか多数。

本を購入いただいた方は1冊につき、購入特典を1つ選んで頂けます。オリジナルのしおり、ミニマテリアル、非売品の完成フライです。下記に特典についての説明を記載しますので、選んで頂く際の参考にしてください。

大変好評頂き、即完売となってしまった手ぬぐいの絵柄をあしらい、真鍮のハトメにコットンの糸を通した特別なしおりです。絵は日高の川を友と歩いた日々に思いを馳せて描きました。ぜひ購入した本に差し込んでご利用ください。

私たちもフライフィッシングを楽しむ中で、相当な数のフライを巻き、またそれをストックしてきました。そんな中から、フックサイズやパターンは様々ですが、非売品のフライストックの中からランダムに1つセレクトしてご提供します。どんなものが届くのかはお楽しみに。

私たちが販売しているフライタイイング用のマテリアル。動物の毛皮が故に、パッケージに収まる形で裁断すると、どうしても端切れが出てしまいます。そのような製品作りの過程で生まれたものも、ロス無く活用すべきだろうと思い、エゾシカかヒグマの一方をこちらで選び付属します。小さな端切れですが、気に入って頂けた方はぜひマテリアル商品もお買い求め頂けたら幸いです。